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インキ工連、「大豆油インキ」に代わる新しい認証マーク「植物油インキマーク」制定



 印刷インキ工業連合会(小江紘司会長)は、2011年で米国大豆協会の商標登録が終了する環境対応型インキ・大豆油インキに代わる新しい認証マークとして「植物油インキマーク」を設定した。2月1日から製品への表示を開始する。

 同連合会の技術委員会では2008年4月から、今後も環境対応型インキの安定供給を続けるため、植物油インキの基準や定義および準拠マークついて検討を重ねていた。08年末にそれがまとまり、今年から製品への表示を開始する運びとなった。

 「植物油インキマーク」は「大豆油インキマーク」の商標登録が終了する2011年までは並行運用となる。植物油インキを使用した印刷物にも表示できるが、その場合は所定の手続きが必要である。

 環境対応型インキの代名詞「大豆油インキ」はわが国においては1990年代半ばから普及し始め、現在は市場に浸透した感がある。しかし地球温暖化などの影響で世界各地では穀物の凶作や化石燃料の代替としてのバイオ燃料の需要が拡大、大豆をはじめとした穀物価格が高騰している。

 このような状況下、環境対応型インキの原料を食料である大豆に限定することは望ましいとはいえない。そこで一般的に非食用とされる植物油を採用することとした。
 また大豆に限定せず広く各植物油を調達することは原料の安定供給の意味からも重要だ。さらに石油系溶剤(鉱油)に比べ生分解性があり、VOCの排出もほとんどなく環境負荷が少ないのは大豆に限らずほかの植物油も同様である。

 「植物油インキマーク」の定義・使用基準などは次のとおり。

 【定義】
 (1)植物油=再生可能な大豆油・亜麻仁油・桐油・ヤシ油・パーム油といった植物由来の油およびそれらが主体の廃食用油(てんぷら油・米ぬか油)などをリサイクルした再生油
 (2)植物油インキ=インキ中に含有する植物油または植物油を原料としたエステル(※)との合計が含有基準量以上のインキ
 ※植物油アルキッドについては、油長(植物油成分含有量)とする
 
 【インキ中の植物油含有基準量】
 ▽新聞オフセットインキ=30%以上▽ノンヒートオフ輪インキ=30%以上▽枚葉インキ=20%以上(ただし金・銀・パール・白インキは10%以上)▽ビジネスフォームインキ=20%以上▽ヒートオフセットインキ=7%以上▽各種UVインキ=7%以上▽フレキソインキ=植物由来のタンパク3%以上

 【証明書の発行】
 インキ中の植物油の種類(大豆油・亜麻仁油・桐油・再生油など)およびインキシリーズ中の最少の植物油配合量を記載した証明書を会員会社の責任において発行する
 【「植物油インキマーク」について】
 (1)デザインは植物の種子をイメージした
 (2)基本カラーは視認性を保つためできるだけ変化の少ない背景の上で配色を行うこと。基本は白地を推奨
 (3)最少使用サイズは「ヨコ幅15ミリ」。一定の視認性を確保するためこれ以下のサイズでは使用しない
 (4)主な使用禁止事項
必ずオリジナルデータを使用する。複製データの使用、マークの変形や加工は禁止
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