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【清風】 新聞が駅弁の「掛け紙」になって…



 新聞が駅弁の「掛け紙」になってしまった。史上初だという新聞付きの弁当が期間限定で東京、上野、新宿、大宮駅構内で売られている▼専属の占い師が監修した「開運弁当」にスポーツ紙がセットで付いて1000円。弁当の中身は、占い欄とリンクしており、各星座の運勢にある「ラッキーフード」の項目を読み、パッケージに入っている紙の指示に従って食べると1日の「運勢がアップする」とか▼掛け紙を蒐集している上杉剛嗣さんによると、「汽車弁」が売られ始めた明治20年代の掛け紙は、版木を彫って和紙にバレンで刷り込んだ、せいぜい2色の素朴なものだった。掛け紙を大きく変えたのは、明治39年の鉄道局の指示で、弁当の種類、等級、代価、製造店名等々の記載が義務付けられたことから、細部が表現できて多くの色が使用できる石版印刷へと移行した▼新聞や食べ物の選択には嗜好が伴う。持ち合わせの問題もある。新聞付き弁当は時代を画すことになるのだろうか。やはり、それぞれを気ままに手に取って電車に乗ることが多くなりそうだが、異なるモノの合体が、ヒットを生んだことも確かだ。(F)

【日本印刷新聞 2009/05/23日付 05246号】

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